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ブラジル経済情報

ブラジルといえば、サンバ、サッカー、アマゾンなどと連想する方が多い。しかし、ブラジルは想像以上広大で、大きな潜在力を持つ。

安価な労働力と豊富な天然資源により、 GNP (国民総生産)ベースで世界 9 位に位置し、南米では最大の経済国である。アセアン10に匹敵し、国連安保理理事国の常任理事国の有力候補となっている。

1990 年代に入ってからはインフレも安定し、カルドーゾ前政権下では安定成長を遂げ、現在は BRICsの一角に挙げられるまでに経済が急速に成長し、復活した。また、ブラジルの多様な技術の中でも航空産業の技術力が高く、小型ジェット機市場の半分近いシェアを誇り、一大市場である欧米諸国をはじめとする世界各国へ輸出されている。

ブラジルの主要経済指標
単位:億ドル 2000 2001 2002 2003 2004 2005
実質成長率(%) 4.4 1.3 1.9 0.5 4.9 2.4
GDP(ドルベース) 6,023 5,098 4,594 5,068 6,040 7,963
カントリーリスク(Embi+ Jp Morgan)(※※) N/A 862 1,445 473 378 306
政策金利(Selic)(※※) (%) N/A N/A 23.03 16.91 17.5 18.24
鉱工業生産(%) 6.6 1.6 2.7 0.1 8.3 3
国内卸売物価(%) 18.1 12.6 16.7 27.6 10.5 1.5
消費者物価(IPCA)(%) 7 6.8 8.5 14.7 6.6 6.2
失業率(※)(%) 7.1 7.5 11.7 12.3 11.5 10
輸出 14.7 5.7 3.7 21.1 32 22.3
輸入 13.3 -0.5 -15 2.2 30 17.8
外貨準備高(※※) 325 357 377 491 527 570
為替相場(米ドル/レアル)(※※) 1.955 2.32 3.533 2.889 2.654 2.2
株価指数(Ibovespa)(※※) 15,259 13,577 11,268 22,236 26,196 33,000
貿易収支 -7.5 26.5 131.2 247.9 337 440
経常収支 -242 -232 -76 40 116 147
(注)1.※、※※以外は前年比、% 2.※※は期末値、他は期中平均。 データはブラジル中銀・ブラジル地理統計院‐IBGE

ブラジル経済、長年の低迷から脱する

  • 90 年前半の年数百%のインフレも急落、政府のインフレ目標8%を平均的に推移。
  • 金融緩和を背景に個人消費が復活
  • 資源需要と高騰という外部環境のよさもブラジル経済を牽引。
  • カントリーリスク( Embi+ Jp Morgan )が下がるにつれ、ブラジルを再評価する先進国の資金が株式・債券に流入。
 
ブラジル金融史
 

1500年にブラジルがポルトガル人に発見されてからブラジルの金融の移り変わりは次の3つの局面に大きく分けられます。

  1. 伝統的銀行と金融
    1. ヨーロッパ帝国の影響によりブラジルに初めて銀行が誕生した。
    2. 当時の通貨名はポルトガルの通貨単位「レアル」。
    3. 銀行は厳格のもので、貴族的な態度でした。
    4. 第一世界大戦後ブラジルの金融業界の変化が始まる。
    5. ブラジル初の通貨切り上げ、通貨名も変わり「レアル → ミールヘイス」レアルの複数形。レアルは1833年10月まで流通した。
  2. 中間局面
    1. 金融業界の未熟さが表面化。当時約500行もの銀行が存在した
    2. 1942年、2回目の通貨切り上げ。「ミールヘイス → クルゼイロ」単位になる。
      参考:Rs1,000.00 → Cr$1.00
    3. 50年代初め、ブラジルの経済潜勢力が浮上し始める。
    4. 45年代法令7293号が執行され「通貨・債権管理局」が設立される。
    5. この法令のため通貨管理局により与信(貸付)制限、決済環境改善、管理局への強制預金制度が実施された結果大半の銀行が廃業また合併された。
  3. 現代銀行
    1. 64年法令4595号を起点に、資本市場改革によりヨーロッパ形式の金融システムに近づきあらゆる金融仲介業務に参入し北米スタイルも取り入れてゆく。
    2. 65年代には投資銀行が創設。それまで、銀行は預金と短期債(与信手形)取引のみ許され、貸付会社と投資会社は別々に存在した。
    3. 同年3回目の通貨切り上げ。「クルゼイロ → クルゼイロ・ノボ」単位になる。
      参考:Cr$1,000.00 → NCr$1.00。
    4. 64年代の金融・資本市場の改革に伴いブラジル中央銀行と国家貨幣評議会が 創設され、金融市場の整備管理にあたる。
    5. 70年、通貨名が変更され再び「クルゼイロ」に戻る。通貨単位は変更されず。
      金融システムに76年代は証券取引委員会発足される。
    6. 86年5回目の通貨切り上げ。「クルゼイロ → クルザード」単位になる。
      参考:Cr$1,000.00 → Cz$1.00。
    7. 89年6回目の通貨切り上げ。「クルザード → クルザード・ノボ」単位になる。
      参考:Cz$1,000.00 → NCz$1.00.
    8. 80年代終わりに金融システムの合理化を目指し、1524項決議が可決。金融機関のグループ企業等が再編成・統合され、銀行は「ムーティプロ・バンコ=マルチ銀行」となる。
    9. 銀行は複数業務をこなせるようになり、高インフレのためキャッシュ目減り対策のためリアルタイム業務・リアルタイム決済・リスク管理へのこれまでないインフラ投資を積極的に実施。
    10. 90年7回目の通貨切り上げ。「クルザード・ノボ → クルゼイロ」単位になる。
      参考:NCz$1,000.00 → Cr$1.00。
    11. 金融政策が失敗、91年インフレが月20%の大台をはるかに超える。
    12. 93年8回目の通貨切り上げ。「クルゼイロ → クルゼイロ・レアル」単位になる。
      参考:Cr$1,000.00 → CR$1.00。
    13. 94年新政権が誕生。グローバリゼーション・高インフレ・低経済成長対策と打ち出す。 
      9回目の通貨切り上げを果たす。「クルゼイロ・レアル → レアル」単位になる。
      参考:CR$1,000.00 → R$1.00、今現在に至る。
    14. 95年新経済政策「レアル・プラン=レアル計画」によりそれまで高インフレのため簡単で巨額な利益を手にしていた銀行勢は新商品開発を迫られる。
    15. 90年代後半新政権の積極的なグローバリゼーション・市場開放・国営銀行・企業の民営化により金融機関は既存のオンライン支払いシステムの進化「ブラジル支払システム=SPB」を開発。SPBにより新商品開発が可能になると同時にリスク管理が向上した。
      外資金融機関・企業のブラジル進出対策のため顧客利益重視政策に転じる。
 
 
 

 

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